木下道俳句会

日本には、全国的な組織から、学校・職場・地域、小規模な句会やサークルまで様々な俳句の団体があります。例えば、公益社団法人俳人協会は、俳句文芸の創造的発展とその普及を図り、わが国文化の向上に寄与することを目的にしています。
木下道俳句会は、2014年3月、全日本年金者組合江戸川支部のサークル第一号として発足しました。同年6月から、中嶋鬼谷先生を講師としてお招きし、正式の句会を開始しました。
爾来八年間、毎月の第二土曜日を定例句会日として、各人三句持ち寄り、合評を行い中嶋先生の公表を頂き、さらに、席題一句の合評も行い、和気藹々ながらも真剣に研鑽を重ねてきました。
句会初期から「俳句を作ることに人生の充実を感ずるようになると、作品の質も向上する」と、中嶋先生に励まされ、今日まで中断することなく継続することができました。
木下道のメンバーは全員年金生活者であり、それぞれが豊かな個性の持ち主ですが、俳句に関してはほとんどが初心者でした。これまでの八年間、中嶋先生のきめ細かな指導により、詩としての俳句づくりに悪戦苦闘しつつ努力してきました。
私たちは”今”の到達点を知るために、八周年の節目の句集を発刊することにしました。
作品集は、毎日の中嶋先生の「作品評」で、特選・入選を得た句を中心に編んでおります。
俳句集の発刊は私たちにとっての一里塚、変化の激しい社会事象を詠み、自然の移ろいを詠み、生活の現場にゆるがぬ足場を据え、これからも批評精神を堅持しつつ、「生きた証」としての俳句を詠みつづける決意です。
